何かあればいつもイライラ…何かに当たったり人に当たることもしばしば。
そんな自分にももううんざり!どうしたら怒りを変えられる?怒りの感情をコントロールする方法は?
仕組みから対処法まで一挙にご紹介していきます!
目次
自分のイライラシーンを分析しよう
まずは自分の怒りを理解しましょう。
『あなたはどういう場面で怒りを感じますか?』『怒りの強さは?』
紙に書き出すとわかりやすいかもしれませんね!
Q、どういう場面で?(シーン)
- 例):車を運転していたら、後ろから煽られたとき
- 例):馬鹿にされるような言葉を吐かれたとき
- 例):裏を返せば、悪口のようにとらえられたとき
こんな感じで場面を書き出す。
Q、怒りに達するまでの時間は?(スピード)
それが”瞬間的衝動”なのか”時間差衝動”なのか。
ヤカンがピーーッと沸騰するのに時間がかかるはず。
水を入れてすぐ沸騰するのか、だいぶ経ってから沸騰するのか。
それはあらかじめ入れる水の「温度」によって変化すると思います。温度=怒りの具合。

上記でいうと、2の事例は瞬間的に怒りになるはず。いきなり「お前バカじゃないの?」って言われたら(-_-メ)イラってなると思います。これは”瞬間的衝動”ですね。
そして3の場合は、後からじわじわとこみ上げる怒り。「あれ…?さっきのってどういう意味?もしかして悪口!?(-“-)」この場合原因から怒りまでにタイムラグのある”時間差衝動”なわけです。
怒りのメカニズム
このように怒りは、
- 怒りに至る場面(シーン)
- 怒りに至る時間(スピード)
場面と時間。怒りに達する状況とそれまでの早さによって対処法が異なります。
まずは自分のよくある怒りのシーンとスピードを思い出して、客観的に分析してみることから始めましょう。
仕組みを学ぼう
まず怒りという感情が生む脳科学のメカニズムから学んでみましょう。
医学的観点から言うと、怒りは”オキシトシン”という脳の物質の不足によって起こりやすいと言われています。
このホルモンが必要になるのは、心理学的に言う「愛着」というもの。
他人や動物などに対して築く特別の情緒的な結びつき、とくに幼児期までの子どもと育児する側との間に形成される母子関係を中心とした情緒的な結びつきという意味でも使われる。-Wikipediaより引用
いわゆるハッピーなホルモン(物質)です。
これが足りなくなると怒りが生まれるそうですね。(かなり省略してますが)
なので、理論的に言うとこのホルモンを増やせば怒りには到達しない。というワケです。
じゃあこのホルモンを増やすには?ってハナシ。最後にご紹介します。
怒りはオキシトシンというホルモンの不足から生まれる!
怒りは6秒で本当におさまるの?
結論:おさまりません
『怒りは6秒我慢すれば鎮まる』といいます。
…1.2.3.4.5.6
(-_-メ)
いやおさまりません。(笑)(怒)おさまるどころかもっとイライラしてきた!!(笑)
そんなねえ、6秒でおさまるもんなら怒りとは呼びませんよ。思考を停止させてイライラを吹き飛ばそう!なんてありますけど、6秒で完全に吹き飛ぼうものなら苦労してません!”怒り 鎮める”なんて検索しません!(笑)
人の喜怒哀楽はカンタンにはおさまりませんし、そもそも根っこを辿れば”エモーション”なワケですから。
たったの数秒でコントロールできないから困ってるんですよ。
ちょっと言い方変えてみましょう。
『6秒間、落ち着いてください(^^)/』…これならすんなり理解できるかも。
言葉のあやかもしれませんけど、時間が経つにつれさらにイライラするよりはいいですよね。
人それぞれ
とにかく、怒りの静まる速度は人それぞれなので。こんな安易な方法で鎮まるワケないんです。
要するに『数秒落ち着いてくださいね』っていう怒りに対してのひとつの対処法を具体的な数字で示してるわけですね。
人によっては10秒かもしれませんし、2秒でおさまるかもしれませんし。
”怒りのピークは6秒で過ぎる”うたい文句に左右されず、とにかくまずはあなたなりに落ち着いてみることが怒りを操作する一番の近道かと思います。
怒りの6秒は、あくまで目安として考えよう
それぞれの怒りへの対処法
じゃあどんな方法があるの?ってハナシ。
先ほどのタイプ別にイライラを鎮める簡単な方法をご紹介します。
タイプA:瞬間的な怒り
- その場から立ち去る(場面を切り替える)
- 数字を数える
- めちゃくちゃ目ヂカラを入れて一点に集中してみる
重要:最初にその怒りの環境から脱すること。
一番基本ですね。ドラマでいうシーンの切り替えみたいな感じです。
パッと暗転したら次のシーンに切り替わってるかのようにイメージしてみてください。
怒りの根本はその原因のシーン(光景)と強くつながっています。
次に数字を数える。眠れない時によく「羊が一匹、二匹。。。」ってよくあるヤツ。(笑)まさにアレです。
これも意味があってのこと。意識を別の対象に向けることで怒りを鎮めます。
タイプB:時間差のある怒り
- 思考を変える
- 誰かに打ち明ける
これはもう、原因となっている対象はいまそこにないときの話しですから、より冷静に対処できます。誰かにそのときの状況を話して、意見してもらってもいいかもしれませんね。
今その場で起きていることに対しての怒りよりは、落ち着いて対処できるでしょう。
比較的気持ちが鎮まるのは早いかと思います。
タイプC:モノに当たる人
モノに当たってしまいそうな人にもおススメのポイント。
その怒りの眼力でどこか1点を集中して見つめてみてください。

モノに当たって壊したりケガして後悔するよりよっぽどいいです。
目ヂカラでは絶対に何かが壊れたりする心配はありませんので(笑)
そのぶつけたい衝動はグッと堪えましょう。
こぶしではなく視線に変えてパワーを解放してみてください。
まとめ
仕組みを理解すると意外と客観視できたりします。
分析⇒対処 というように物事を一歩引いた視点でみてみると、自分の怒りのポイントがみえるんですね。
- 怒りのメカニズムを理解する
- 自分の怒りを分析
- 対処する
そして、大切な物質”オキシトシン”。
これは「抱きしめたり、スキンシップをとる」とよく分泌されるそうです。
怒りをおさえる=オキシトシンを分泌(幸せ全開ハッピークローバーほわほわホルモン)させましょう。※勝手に命名
ハグをしたり、握手したり、相手を想いやったり。何かに感動したり。
怒りを感じる前に、是非こういった動作や行動にうつしてイライラを最小限におさえてみましょう。
以上、イライラをコントロールする方法でした。
お読みいただきありがとうございます(^^)
【本日の心理学用語】
- 愛着…親子関係などにみられる、情緒的な結びつきのこと。