皆さんは、アスペルガー症候群というワードを知っているでしょうか。
私は以前に「会話がうまくできない、伝わらないなぁ」と思っていた人がこの病気だと知りました。
今回はそんなアスペルガーの解説と、サポートの仕方などを紹介していきます。
目次
アスペルガー症候群ってなに?
調べてみました。
▼アスペルガー症候群とは?
知的障害を伴わないものの、興味・コミュニケーションについて特異性が認められる、ヒトの発達における発達障害。-Wikipediaより引用
なるほど、発達障害のうちのひとつ。というわけですね。
発達障害の一種
では次に発達障害とは何なのか?
▼発達障害とは
身体や、学習、言語、行動において一連の症状を持つ状態で、症状は発達中に発見され、通常は生涯にわたって持続する障害の総称であるーWikipediaより引用
ふむふむ。
人間が成長する段階で発見される障害のことを指すんですね。
- ADHD…注意欠如・多動性障害
- ASD…自閉症スペクトラム障害
- LD…学習障害
- アスペルガー症候群…上記のとおり
このように、発達障害にも種類があるそうです。
発達障害という名前は、これらの総称として知られているということですね。
なんとなく、発達障害とアスペルガー症候群についてイメージできたかと思います。
今回は、アスペルガー症候群についてです。
ではさっそく以下で詳しくみていきます。
こんな人が当てはまる
アスペルガー症候群には、以下のような特徴がみられるそうです。
(※もちろんすべてが当てはまるわけではありません)
- 話しがあちこちに飛ぶ
- 協調性がない
- 相手の気持ちが分からない
- 急な変更はパニックになる
- こだわりが強い。完璧主義
- 暗黙のルールが理解できない
- 冗談が通じない
- 他人に関心がない
人と接するときや社会に出たときに初めて発覚するようなものばかりです。
そのため人間関係がうまくいかない、友達ができない、輪に入っても抜けてしまうなど対人関係のトラブルになって初めてこの障害と気付く方も多いそうです。
そして知的障害はないことも大きな特徴です。
勉強はできるということですね。むしろ、知能指数は高い人が多いそうです。
逆に語彙力が高かったり、饒舌に話す多才な人も多いとされています。
※当てはまる内容は個人差がありますので、必ずしも当てはまるからといってパニックにならないようにしましょう
発達障害と社会
そんな自分では気づきにくいアスペルガー症候群。
小さいころは何も問題なかったのに、会社ではどうもうまくいかない…。
なんてこともあるようです。
本人は”生きづらさ”と戦っている
何より、本人が一番つらいはずです。
何故か周囲から煙たがられたり、思ってもいないことを言われたりするからです。
しかし当然悪気があってのことではありません。
もちろん、誰かを陥れようとしたり、嫌いだからという理由ではないのです。
自分がこういった精神的な障害だとわかっている人と、そうでない人でも大きく変わってきます。
本人が理解していれば、ストレスや負担は少なく済むでしょう。
ただこういった心の問題は本人では気づきにくい上に、相談もしにくいものです。
もし周囲に「ちょっと不思議な人がいる」「変わった人がいて、付き合いづらい」と感じる人がいたら、一度考えてみてください。
もしかしたら、単なる性格の問題ではないかもしれません。
知識があれば理解はすんなりと進みます。
本人の”生きづらさ”が緩和できるような環境づくりを心掛けてあげましょう。
コミニュケーション
アスペルガーの人の特徴のひとつに、”目と目を合わせることが苦手”という特徴があります。
普通にコミニュケーションしようとすると、「なぜ目を合わせてくれないんだろう?」「嫌われているのかな」なんて気持ちになってしまいます。
しかし、アスペルガーの人にとって「独りぼっち」になることも「友達がいない」ことも平気なのです。
そういった意欲がそもそもないといえます。
これは完全に受け手の取り方になります。
ただし、”悪気がない”ということを正しく理解する必要があります。
コミニュケーションで問題が発生しても、本人の意思を尊重しましょう。
そして、あまりネガティブにとらえないようにすることが上手に会話する秘訣です。
周囲のサポートが必要
一見すると何の問題や障害のないように見えても、心にこういった障害を抱えている方はいます。
目に見えない心の病気だからこそ、周囲のサポートが必要になってきます。
理解しよう
理解すること。
これが一番のサポートだと思います。意外と簡単なようで難しいことです。
精神障害と聞くと、なんだか閉鎖的なイメージを抱かれがちですが、
ストレス社会の現代においては他人事ではありません。
もし周囲に自ら「発達障害をもっている」「アスペルガー症候群である」と明かす人がいれば、そうであることを決して批難せずに理解してあげましょう。
思いこんでいるだけの人もいる
精神的な障害、こころの病気は見た目だけではわかりません。
『私、項目に当てはまることが多いから病気かもしれない…』と思い込みがちな方がたくさんいます。
しかし、思い込みだけの可能性が高いことも事実です。
最後に精神科医樺沢紫苑先生の動画を貼っておきましたが、その内容にこうあります。
精神障害かどうかの判断基準は、”社会生活に支障をきたす”かどうかということ。
意外とネット検索などで勝手に判断している人が多いようです。
もし、「私もそうかも…」と思った方は絶対に自己判断せず医師や専門家の判断を仰ぎましょう。
そして”仕事にいけない””家事が手につかない””人と一切喋りたくなくなった””自傷行為が止められない”など、心身ともに支障をきたしている場合は速やかに受診するようにしましょう。
まとめ
ココロは目に見えない部分です。
体と同じように、調子が悪い時もあれば良い時もあります。
こういったココロの病気を正しく理解し、受け入れることでストレスや問題を乗り越えられることもあります。
もし「アスペルガーかも」「発達障害かも」と思った方がいましたら、
最近の日常生活のレベルやストレスの度合いなどをいまいちど確認すると良いかもしれません。
このような障害や病気と上手に付き合っていく方法は必ずあります。
人それぞれのライフスタイルやペースがあります。
各自に適した治療法や解決策を探って、ゆっくりと一歩ずつ進んでいきましょう。
▼精神科医・樺沢紫苑先生による参考動画
【本日の一曲】