今年もブラック企業大賞が決定しました。なんとも名誉のない賞でしょう。
正直、こんな賞が存在するのは日本だけなんじゃないかと思います…。
今回はこんな疑問にお答えしていきたいと思います。

目次
ブラック企業の定義


ブラック企業とは?
ブラック企業とは「新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働・パワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業」(今野晴貴による定義)を指す。ーWikipediaより引用
要するに人を使い込んで離職に追い込む企業のことですね。かなり噛み砕いてまとめるとこんな感じです。
昨今ニュースで取り上げられることも多く、日本の抱える問題の一つでもあります。ましてや前述したように”ブラック企業大賞”なんてイベントまで存在するくらいです。これってハッキリ言って異常ですけどね。
対して「ホワイト企業」なんて言葉もあります。
ホワイト企業とされる企業の特徴として、種々の要素が挙げられるが、ワーク・ライフ・バランスの充実のほかダイバーシティの推進などの面で優れた会社を指す。ーWikipediaより引用
シンプルにいえば従業員想いの会社ってことですね。スタッフがのびのびとイキイキしながら働いている会社のことです。これは理想の形ですね。本来であれば会社とはこうあるべきなのだと思います。
しかし残念ながら、今の日本は圧倒的にブラック企業の割合の方が多いです。でなければこんなにパワハラや社員自殺のニュースは流れません。今すぐにこの体質を改善すべきなのは言うまでもありません。
(対義語:ホワイト企業)
【ブラック企業】…従業員を使い込んで離職に追いやる企業。5つの特徴
①長時間労働
これは最も大きな特徴ではないでしょうか。拘束時間が長かったり、泊まり込みで作業なんてところもあるかと思います。
長時間の定義=過労死ライン(月80時間以上の残業)
これが続くとブラックと見なされることが多いです。労基法では1週間の労働時間は40時間と決められています。例え繁忙期であってもこのラインを超え続けることはあってはならないことです。
②残業代が出ない


いわゆる”サービス残業”というワード。耳にする機会が増えてきました。当たり前ですが残業したらその分会社は給与を支払わなければなりません。
しかし『残業代が出ない…』と疲弊する労働者も少なくありません。適当にタイムカードを操作したり脅迫のように上司から圧力をかけられたりと違法なやり口は問題になっています。
もはやこれもブラック企業の代名詞ですね。
③給料が低い
安月給でこの待遇…なんて思ったことありませんか?それ、ちゃんと支給されているか確認したほうがいいですよ。
基本的に最低賃金を下回ることは違法です。経理がごまかして給与を低く見積もるケースもあります。私のこれまでの会社ではそういったことが実際にありました。ただでさえ低い給料がさらに・・・なんてことも。
元々の求人情報よりも低かったら特に要注意です。
④休日の少なさ
フリーランスや個人事業主でない限り、会社員の休日は雇用契約で定められているはずです。それが何10連勤もしたり月に1度も休みがなかったり…なんてことがあればブラック確定ですよ。
合わせて有給休暇をとらせてもらえないのは違法です。労基法で有給の付与は義務化されています。それに対し申請したのにも関わらず有給が通らないなんてことはおかしいのです。言いくるめられてせっかくの有給が無駄になったりしていませんか?
⑤ハラスメントだらけ
会社のあちらこちらで発生するハラスメント。これは労働者にとって直接的なダメージになります。早急な対策が必要となっているのが現状です。



ブラック企業と呼ばれるところでは残念ながらこのハラスメントがあとを立ちません。パワハラ、モラハラ、セクハラ、もう何でもあり状態。会社という組織がこんな有様で良いワケないですよね。
しかし上司など立場のある人間からのハラスメントは何も言えずに抱えてしまう方が多いです。もしそういう場を見かけたら、声をかけてくださいね。周囲からのサポートは必要不可欠です。
自分はどう対処したらいいのか?


【結論】2択です
「もうこんな会社嫌だ…」「辞めた方がいいよね…」「これからどうしていけばいいんだろう」問いに対して結論はこうです。
【結論】
会社を変える or 自分が変わる会社を変える
組合でストライキや従業員のデモを起こして経営体制を変えたりと、成功例もあります。根本から覆した会社も存在します。当然会社の風土がブラックから改善されればこれまでより働きやすく自分も変わらず在籍できます。これはもはや”勝ち”ですよね。正攻法だと言えます。
しかし、そのための体力や時間にどこまで自分が費やせるか?なのです。
前者は現実的に言ってかなり難しいと思いますが、これも一つの手ですね。
自分が変わる
対して自分が変わるとは、”自分が会社に対して何らかの変化を起こす”ということです。プラスの変化ならば、考え方を変えて会社に尽くすのもありでしょう。割り切って身を粉にして働いて上に昇り詰めようとか、バネにすることです。
もう一つは会社から離れること。要は辞めるってことです。ハッキリ言って、圧倒的にこの選択肢が多いです。>転職はタイミングが命!仕事を辞めるなら
理由は手っ取り早いから。自分の限界がくる前に、飼い慣らされるような会社とはおさらばするのが懸命な判断だと思います。
まとめ
日本人は真面目で実直なイメージがあります。人生=仕事という図式の人も多いでしょう。海外からは勤勉で働き者だと思われていることが多いです。>日本人の真面目な気質とは?
良いことなのはわかりますが、ではそれに見合った価値は提示できているでしょうか?
たくさん時間をかけたから良いものができる訳ではありません。中身がなかったら何の意味もない、ただの時間つぶしなのです。会社にとっても労働者にとっても意味のある時間になってほしいですね。
「自分の会社もブラックかも…」と思ったらぜひこの記事を参考にしてチェックしてみてください。
日本からブラック企業という言葉がなくなる日が来ることを願っています。
お読みいただきありがとうございました。