突然ですが、境界性パーソナリティ障害という名前を聞いたことがあるでしょうか?
精神疾患のひとつである人格障害の病気です。

境界性パーソナリティ障害って何?


どんな病気?
感情・行動・対人関係の不安定さから、社会生活に支障が出る精神疾患。
もうすこし詳しく言うと、
不安定な自己 – 他者のイメージ、感情・思考の制御不全、衝動的な自己破壊行為などを特徴とする障害である
。一般では英名からボーダーラインと呼称されることもある。 Wikipediaより引用
症例としては、
・周囲の人や他人に見捨てられることを恐れている。
・コミュニケーションが安定しない。
・気分や感情がめまぐるしく変わりコントロールできず、周囲の人々がついてこられない。
・常に満たされず、幸せを感じにくい。
・自分が一体何者であるのかわからない。
などがあります。
他のココロの病気
原因
幼少期の環境、いじめや強いストレス、あるいは先天的な脳の脆弱にも原因があると言われています。
精神疾患のひとつであり、対処法としては精神安定剤の服用などがあげられます。
強い病状だと、自傷行為や自己を損ないかねない行為にまで及ぶ可能性がある病気です。
危害が発生してしまうような状態は危険ですので、その場合はすみやかに医師に相談しましょう。
”境界性パーソナリティ障害”とは?
様々な不安定要素から生活に支障が出てしまう精神障害のうちのひとつである。
周囲の人の接し方
私の場合【実体験】
では、周りの人はどう接したらいいのか?
私個人の実体験からお話しします。
私の親が、そういった症例が実際にありました。幸い軽度なもので投薬で抑えられている状態です。
こういった症状に悩まされる周囲の方はひどくストレスを感じるでしょう。私がそうでした。
この症例・診断名を聞くまでは『何故当たり前に考えて分からないの?』とか憤りで嫌になるくらいです。
- 自分中心な言動に振り回される
- 行動を制約される
- 依存気質があり、不安を感じると行動をすべてぶつけてくる
など周りの人間はこのようなシーンに悩むことが多いです。うつ病とも少し似ている症状があるかもしれません。
一人で抱え込まないで
でも決して一人で抱え込まないでください。
まずは『病気である』『精神的な障害である』ということを受け入れてみることからスタートしましょう。
軽度でも重症でも、相手自身もきっと苦しんでいるのです。そして感情的になったり、”変えてやろう”と思わないこと。何度も根気よく怒ったり、常識を並べて伝えようと思っても疲れるだけです。
それどころか、状況は悪化してしまうかもしれません。
感情で反論して改善するのならそれは病気ではありません。症状が出た場合には、こちら側が振り回されぬよう心がけましょう。なにかいつもとは違うアプローチをかけてみたりしてもいいかもしれませんね。
自分が感情的にならない。相手を変えようとしないで、受け入れること。
克服する方法は?


人間のココロは、カラダと同じように風邪をひいたり疲れたりします。
ただ目に見えないので扱いが非常に難しいのです。
克服する、というと”治療で完治させる”といったイメージになってしまいますね。
なので”症状を緩和する””本人の心のハードルとなるものを取り除く”という意味では治療は可能です。
精神障害は完治や治るというワードでは形容しきれない部分があります。そういった意味では克服するという意味合いでは周囲の協力の上で可能かもしれませんね。
克服への近道は以下のポイントにあるようです。
- 本人や周囲の人がその障害(病気)を受け入れる。
- 荒療治でなく、一歩ずつ進めるように心身のケアをする。
- 周囲は毅然とした態度をとり、決して突き放さないこと。
以上の3点を基本に心がけていれば、状態が良い方向へ進む手掛かりになるのではないでしょうか。
まとめ
“境界性パーソナリティ障害”聞きなれない名前ですが、いわゆる性格上の障害というものです。
パーソナル=個人 によって異なる特徴があります。
抑うつ状態がある人、自傷行為の強い人、あるいはそれぞれの全般的に出てしまう人。
厳密にいえば、病気というと語弊があるかもしれませんね。心の病、あくまで精神障害のうちのひとつ。と捉えてみてください。
人格の問題だと頭ごなしに片づけてしまわずに。解決の道筋を立てていきましょう。
この記事が参考になれば幸いです。
▼以下、参考動画
※医療知識や用語などは素人が独学で学んだものです。本格的な対処法等は専門家の判断の上でお願いします。