夫や彼氏からの暴力・DVに悩まされていませんか?
今回はこの”DV(ドメスティックバイオレンス)”にフォーカスしていきます。
なぜこうなった?原因がわかる
今後の対処法がわかる
目次
DVってそもそもどういうこと?
身体的暴力
言わずもがな「殴る」「蹴る」の暴行ですね。恋人や夫婦間で起きる暴力のことです。他人に暴力を振るうのは当然犯罪ですが、配偶者間での暴力だって罪に問われます。
男性の力には女性では太刀打ちできません。本当に危ないときは身を守る行動をしないと、最悪の場合一生消えない傷を負ったり体が不自由になることがあります。
心理的暴力
これは「言葉の暴力」だったり、精神的に追いやられる事象をさします。無視をされたり心が持たなくなるようなことを平気で言ってきます。追い詰められて精神障害になるケースも少なくありません。
「俺の言う事が聞けないのか」「お前ごときが」など相手を縛り付ける言動はもってのほか、”脅し”もそれにあたります。
これによりマインドコントロールされてしまって、身動きが取れなくなることもあります。心理的暴力も、暴力と同様に罪に問われることがあります。PTSD(心的外傷後ストレス障害)になってしまった場合などは傷害罪に当たることがあるそうです。
心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい、Post Traumatic Stress Disorder、PTSD)は、命の安全が脅かされるような出来事(戦争、天災、事故、犯罪、虐待など)によって強い精神的衝撃を受けることが原因で、著しい苦痛や、生活機能の障害をもたらしているストレス障害である。ーWikipediaより引用
性的暴力
強制性行や避妊拒否、中絶に同意しないなど性的な暴力のことです。たとえ夫婦間であったとしても、暴力的なものなどは刑法に違反します。
「夫婦間なら大丈夫」と勘違いされやすいですが、夫婦間でも罪に問われることはあるということを忘れないでおくといいでしょう。
経済的暴力
あまり聞きなれないかもしれません。要するに「金銭面で自由を奪うこと」がこれに当たります。”生活費を渡さない”などが当てはまります。
こちらも夫婦間であればつい許してしまうようなことですが、自由を奪うほど相手の経済を縛り付けているとれっきとしたDVと認められます。これはお互いにその自覚がないのが怖いところです。
DVの原因は”共依存”にある
離れられなくなる
DVの特徴があります。それは暴力をふるった後の”優しさ”です。これはかなりのケースでみられることです。
殴る蹴る→「ゴメン、俺のせいで…こんなつもりじゃなかった」と、このように謝りを入れてくると許してしまうのです。「(やっぱりそうだ、この人はこんな人じゃない。私にも原因がある…)」と錯覚に陥ります。
しかし事態がよくなることは絶対にありません。なぜなら「反省ではない」からです。そうやって相手にコントロールされていってしまう。そうなると自分の意思では離れられなくなってしまうのです。
これは『共依存』です。
互いに依存し合い、お互いがお互いを離れられなくさせてしまっているのです。DVの多くは、この共依存が根っこの部分に存在します。(共依存は、親子共依存など他にも様々なカタチがあります)共依存を理解しよう[母娘依存のケース]
自己愛の低さが関係している
依存に陥りやすい人は、”自己肯定感”が低いことが多いです。今の自分を満たしている存在は自分ではない誰かなのです。自己肯定が低いと、意思決定や行動もその対象人物によって操作されてしまいます。
もはや、”相手からの評価で自分が保たれている状態”になります。これは、ハッキリ言ってかなり危ない状態です。逆を言えば、ここを止めれば全てがくつがえります。自己肯定が低い状態を改善して、今すぐにコントロールから抜け出しましょう。
自己肯定感を高めよう
自己肯定が低い→自分を操作されてしまっている状態
自分を満たしている存在が、自分ではない誰かにある
【結論】別れる・断ち切る方法

①相談できる人を見つける
まずは一番最初にやるべきことです。今の状態を”客観的に見られる”人間を見つけてください。誰でもいいです。決して一人で全てを終えようとはしないことです。
暴力的な人間から離れるのはかなり困難なものです。そして時間や体力を奪われます。これをアナタ一人で抱え込もうとすると絶対にまず勘付かれますし悪い方向にしかいきません。
・信頼できる友達
・市のDV相談窓口
など誰でも、どこでもいいです。近くの機関にまずは相談することが解決への一歩です。
女性の人権ホットライン
(全国共通ナビダイヤル・・・電話相談のみ)TEL:0570-070-810
法テラス TEL:0570-078-374
各自治体の相談窓口(検索すると出てきます)
②離れる準備をする
相談相手が決まったら次は準備をしましょう。
- 今後どういう生活をしていくか
- 金銭面・育児などの計画
- 離婚の準備など
とにかく自分から相手を切り離した状態のイメージをしてみましょう。まずはそこからです。安全に逃れるには、綿密な準備や計画が必要不可欠です。
自分自身が相手と離れる意識をしっかりともって、行動に移していくようにしましょう。情やいっときの感情は捨ててください。DVから心身を守るためです。
③行動に移す
ここまでの流れは絶対に信頼できる人間と相談しながらステップを踏んでください。更に言えばその相談相手は警察以外が望ましいでしょう。何故なら基本的には警察は”民事不介入”だからです。要するに事件性がないものはあまり相手にしてくれないことがあるからです。
では行動に移す時です。
・証拠(記録)を集める…障害や病気の診断書やスマホでの記録など
・パートナーに追われない場所へ逃げる
まず証拠は分かるかと思います。手段はなんでもいいので、相手にバレないように記録を残しましょう。メモを取っても日記でも、撮影が可能なら映像や写真に収める。(可能であれば傷の状態を残しておくといい)ボイスレコーダーで音声を集めておくのも効果的です。
次に逃げ込む場所ですが、これは緊急性が高い場合(日常的な暴力で体が限界)などは民間のシェルターでもいいですし、近くの交番へ駆け込んでもいいでしょう。
あるいは継続的な逃げ込みならばなるべく遠くのホテルや施設・知人の家などに逃げ込むのも可です。ただし、実家や知られうる場所は絶対に避けましょう。
④離れたあとは…
物理的な距離を置いたあとは専門機関や相談相手と今後の対応について話したり、離婚の話しを進める準備をしましょう。
落ち着いて考えれば今までのことを冷静に見ることができます。「DVときっぱり決別する」「安心できる生活の構築」を強く意識し、これから先のことを一つずつ片付けていきましょう。
[まとめ]対処法はある!一人で抱え込まないで
DVは当然許されるべき行為ではありません。例え愛し合った仲でさえ、絶対にあってはならないことです。愛情がDVを肯定しているのならば、それは愛情ではありません。
「好きなら殴ってもいい」「夫婦だし何やってもいい」とはなりませんよね。
自覚がないのが一番怖いことです。もし「これってDVかも…」と思うところがあったなら、絶対に一人で解決するようなことはしないべきです。然るべき第三者に相談しましょう。
縛り付けあいの関係はいち早く抜け出して、自分自身を解放してあげることが一番です。
この記事が何かのヒントになれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
