人間には与えられる”役割”がある
勉強、仕事、子育て…
毎日の業務は自分という人間を確立させる大事な役割です。
この役割って、実は心理学用語でも使われていて”役割行動”と呼んでいます。
ある女性Aは、
- 女性
- 長女
- 母親
- 店長
と、こんなに役割があるんです。皆さんにもありませんか?自分の役割。
役割は、わりと後づけパターンが多いです。いわゆる”受動的”ということ。つまり、なりたくてなったわけじゃないことが大半。
人は生まれながらにして性別が決まり、親を選べません。家族の中で長女であるという順番も自分からなりたくてなったわけではないのです。
役割は、次第にその立場に応じて身の振り方や行動が生まれます。
パート先で勤めていたお店の店長になったAさんは、立場を自覚し自然とその責任感からリーダーシップをとるようになるのです。
縛りつけるモノの正体はいったいなんなのか
実は、その”役割”に縛られているとストレスを生じさせます。
上記でいうならば、Aさんは「店長になったのだから店長らしい振る舞い・行動をともなわなければならない。」
という概念がAさんを縛りつけるんですね。
これがただのヒラ社員なら話しは別ですよね。
責任がこれほど生じる必要はないのですから。
無意識に人は、”自分に与えられている役割”に応じて生きてしまうのです。これが役割行動ですね。
「女性なら女性らしく」
「母親なら母親らしく」
「長女なんだからもっとお世話をして」
…なんてステレオタイプに縛られてしまうのです。それって、誰かが決めたこと。
単なるイメージなわけです。
常識的、社会的な行動はもちろんルールにのっとって必要ですが、
そのイメージ通りでなければいけないことなんてないのです。
自分の意に反さない、アナタがアナタであるために。
自分を解き放つというメンタル改善
人間が成長していく過程で様々な環境の変化や社会的地位の創出によって、役割は増えていきます。
最初は皆、まっさらな赤ちゃん。
地位もなければ役割もありません。よく”お乳を飲んでよく眠る”ということくらいでしょうか。
そうです。誰もが皆ゼロからのスタート。バカみたいですが当たり前のことを忘れがちです。
これまでの時間と経験が今のアナタをつくっているんです。
ここまでの過程が今の自分をつくっているのですから、もっとその選択に自信をもっていいのです。
そして、役割をすべて解放させてあげましょう。
女性でもない、母親でもない、長女でもない、店長でもない。
”Aさん”という一人の人間にもどることが、ストレスや緊張から解き放たれる瞬間なのです。
もっと自由でいい!形式にとらわれない生き方
自分で無意識のうちにルールを作って縛られたことってありませんか。
「今日は〇時までに▲と■を20回!」とか、制限をつくる。
それって、充分こなせているでしょうか。
目標を設定することは素晴らしいことです。
達成感が一回りも二回りも成長させてくれます。
しかし、目標ではなく自分への枷をつくってしまうと、それは単なる”負荷”に成り下がってしまいます。
こういった現象は実は努力家、頑張り屋、真面目、完璧主義の人に多いのです。
自己実現して達成感を経験してる人はいつも己の範囲を自覚して、越えられるゲージ、もうちょっとで越えられるゲージ、越えたいゲージと分析を上手に行っています。
やみくもにがむしゃらに走り続けるのは負荷になります。
形式に縛られずに、もっと自分を広い世界へと連れだしてあげましょう。
まとめ
店長は代わりがきく存在。母親もときには旦那さんがやってくれたりしますよね。
ではアナタという人間そのものは、代わりが利くでしょうか。
答えはノーです。
アナタは他の誰にも代えられない唯一無二の存在なんです。
”役割”はときとして人を活発にさせたり、責任感を身につけさせたり、成長させる有意義なものです。
しかしそれがストレスにかわり、縛りつけないように自分で自分を解放させてあげることがとても重要。
しっかりと本来のアナタらしさを外に出してあげると、またいつもの自分でいるときに最高のパフォーマンスができますよ。
一度きりの人生、何かにとらわれずに自分でいることの楽しさを感じていけると良いですね!
お読みいただきありがとうございました。
【本日の心理学用語】
- 役割行動…パーソナリティーの外側の部分。建て前。
本日の一曲
♪This is Me/Keala Settle