職場の空気が悪い…。どんよりして雰囲気がよくない。
そんな空気じゃ営業成績も利益も上がりません。
今回は、”褒める”ことで職場全体を明るくするコツを心理学をふまえてご紹介。
部下を持つ上司の方や、リーダーの方必見です!!
それでは早速参りましょう!
目次
“褒める”ってつまりどういうことなんだろう

相手の長所を探す
褒めるとは、相手の良いところをみつけて伝えること。優れている点をいうこと。
つまり大前提に、よく観察して相手を知ることが必要なわけです。
上司に褒められたことがない、という方はあまり関心を向けられていない可能性があります。または作業状況が悪いのか。
あるいは、上司が特に口に出さないかどちらかでしょう。
上司の立場の方は、部下の様子をちゃんとみてあげていますか?
何かシグナルを出していないですか?
良い行いをしたら褒めるのは、ある意味子育てと似ているかもしれません。
『部下の動向がわからない…』なんて言語道断です。
褒める前に、まず相手のことをよく知ることからスタート。
コミニュケーションも、大事な作業のうちのひとつですからね。
ピグマリオン効果

心理学でピグマリオン効果という言葉があります。
ピグマリオン効果とは、教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することである。ーWikipediaより引用
職場でのケースは、上司が期待をして部下がそれにこたえようとすること。
これをピグマリオン効果というのです。
ただし褒めるといっても、正しい褒め方をしなければ逆効果になります。
例えば、
『納期守れたのか~!えらいな!』←これじゃバカにしてるだけです。×。
『余裕もって納品できてるな。納期管理できてる証拠だな!』←具体的に褒めてます。ベストですね。◎。
要するに言い方 です。
適切な褒め方をとることで初めてその効果を発揮します。
この例でいくと、
部下は「(次回の案件も納期管理はしっかり守ろう)」とそれを継続しようとします。
これが成果を生み出す秘訣になるんですね。
自己成就予言
そして褒め続けることで、受け手に心理的な変化が生じてきます。
(最近よく上司に褒められるなぁ…。もしかして、私って思ったよりできてるのかも!)
(○○の部分だけは、自信をもってもいいのかもしれない!次はステップアップしてみよう)
このように、
能力があると感じるとその方向に状態が向いていくことを、自己成就予言といいます。
心理的にプラスになると、行動も伴ってきます。
自分自身の仕事のモチベーションにも当然つながるわけです。
これは、人間の欲求の”承認欲求”も満たすことになります。そして最終的には、
”自己実現”へつながるというわけです。
このようにただ”褒める”という一つの言葉が、人間の成長にまで影響してくるわけですね。
IKEAの対照実験が話題に!
言葉のチカラ
IKEAの対照実験が一時期話題になりました。
片方には、言葉でイジメ続ける。
もう片方には、優しいポジティブな言葉を投げかけ続ける。
すると、後者の植物は元気ですくすくと成長していったのに対し、
前者のネガティブなほうはどんどん枯れていくような様子が見受けられたのですね。
(詳しくは動画参照)
科学的根拠はないようですが、非常に興味深い結果になりました。
言葉の持つチカラは生きるモノを変えていく。
逆を言えば、凶器になりかねないということです。
この実験をうけて、「言葉が心や体に与える影響は計り知れない」そう筆者は感じています。
社員のモチベーション=職場の雰囲気
一人が与える影響
ならばプラスに考えるほかありません。
褒めた部下が芽を出し、次々と成果をあげていく。
これは確実に連鎖します。
プラスに引っ張られることで、一人の社員から別の社員へモチベーションのバトンが渡されていくわけです。
そして実績をあげたという何よりの証拠が他の社員を奮い立たせるわけですね。
組織においてこの上ない”成功”の連鎖反応ですよね。
社員がイキイキと働いていると、明るくイメージの良い会社という印象をうけます。
社内のみならずビジネスチャンスに繋がるかもしれません。
ひとりの社員に過ぎないと思うか、
大切な社員のうちのひとりと思うかでは、
後から大きく結果が変わってくることでしょう。
刺激を与えよう
とにかく刺激を与えることです。
ずっと平行線の仕事をしていたら、平行線は永遠に続きます。
部下であろうが上司であろうが、常に変化し続けなければこの時代を戦い抜いていけません。
そのためには刺激が必要なのです。
切磋琢磨とはまさにこういったことを指すのではないでしょうか。
良い仕事をした部下を褒めたら、それに負けじとベテランもひとまわり上の成果を出す。
ただ単純に褒めていればいいというものではありません。
褒めるほうがむしろ自分磨きや成長を怠ってはいけませんから、
常に言葉に説得力をもたせるよう努力し続けなければならないのです。
上司の”期待”⇒部下の自信。部下の自信⇒上司の自信にもなります。
褒めることは刺激になります。
そして刺激はお互いに、会社全体にプラスをもたらすのです。
まとめ
たった1回褒めただけでは気まぐれかと思いますよね。
定期的に、相手の良かった点やグッドジョブを見つけてあげましょう。
そして”褒める”。
褒められたほうは、俄然やる気がでます。
「今日の作業、落ち着いていてとても良かったよ!」なんて言われたら、気持ち良いですよね。
褒めるほうもなんだか清々しい気持ちです。
目の前の社員へのたった一言が、職場全体へ伝わっていく。
ぜひこの機会に、”褒める”作業を増やしてみてください。
お読みいただきありがとうございました。

【本日の心理学用語】
- 自己成就予言…根拠のない思い込みも、次第に予言通りの結果になっていくこと。
- ピグマリオン効果…期待されることで効果が上がる現象。
【本日の一曲】