プロラクチンって何?

プロラクチンとは、脳下垂体前葉から分泌される乳汁を促すホルモンのこと。
主には妊娠時に分泌され、母乳を出したり産後の月経を起こす役割を果たしているそうです。
しかし、これが何らかの異常によって妊娠時以外にも過剰に分泌してしまうことがあります。
そういった状態を高プロラクチン血症と呼んでいます。
正常値は一般的に3.4〜24.1といわれていますが、検査方法により異なる場合があります。
※ちなみに私が治療をはじめたときの値は32.8でした。(参考までに)
値の変動の大きいこともひとつの特徴で、朝と晩ではかなり違ってくるそうです。
症状
このような状態になると、
- 妊娠していないのに母乳が出る(乳汁分泌)
- 胸がいつもよりかなり張る(乳房緊満)
- 月経がこない(生理不順)
などの症状をおこします。(症状には個人差があります)
また、女性だけでなく男性がかかることもあり、
- 性欲低下
- ED(勃起不全)
などの症状がみられるそうです。
ちなみに私の場合は、
「ちょっと異常かも…?」と思うくらい胸が張ったり、冗談で「母乳が出そうなくらい痛い~」と笑っていました。
今思えば、立派な症状だったのです。
妊娠したかも?と勘違いするほどに張ってましたが、実際にカラダ自体は”妊娠状態”だったということです。
後から聞けばうなずけます。
原因
原因としては、薬剤性のものや下垂体腺腫(腫瘍)からくるものもあるそうです。
そしてストレスなどから視床下部のホルモンバランスが崩れ、それが原因でなることもあるそうですね。
人によってさまざまな原因があるので、一概にとはいえません。
薬剤性の場合は薬を止めると治るといわれています。
腫瘍の場合は手術により摘出されると治るといわれています。
治療法は?

では、薬剤性でもなく腫瘍によるものでもない場合。
原因がはっきりとしないケースでは、カバサールという薬を服用して数値を下げる治療をします。
(※腫瘍や薬剤性の場合にもカバサールを使用することはあります)
カバサールは、パーキンソン病などにも使われるドパミンを作動させプロラクチンの過剰分泌をおさえるはたらきがあるお薬です。
週に1回~2回ほど服用します。(人により用法用量は異なりますのでご注意ください)
服用をはじめて2~3週間ほどで効果が出るといわれています。
ただし、服用を中止するとまた数値が上がることがあります。
不妊への影響は?

無月経や生理不順、排卵抑制を引き起こすおそれがある高プロラクチン症。
もちろんそのままでは良い状態とはいえないので、妊娠を望むには難しいといわれています。
ただ、数値を正常に戻し月経周期を正しい状態にしてあげればもちろん妊娠の可能性は上がります。
必ずしも不妊とはなりませんが、放置しておくと妊娠はのぞめませんので、クリニックを受診するなどして早めに適切な処置を受けることが大切です。
この名前を聞いて落胆せずに、医師と相談して数値を正常にもどすようにしましょう。
またストレスや生活習慣は密接にかかわっているそうなので、バランスの良い食事を摂ること。
夜更かしなどは極力避けるようにして、日常からホルモンバランスを整える心がけをしていきましょう。
まとめ
私はとにかく”胸の張り”に悩まされていました。
生理前かな?と日常ではなかなか気が付かず見過ごしてしまうほうが多いかもしれません。
実際に血液検査をするまでは、この病気の存在すら知らなかったです。
女性はホルモンバランスが生活のカギを握っているといっても過言ではありません。
カフェインを摂りすぎない、野菜をとる、飲酒は控えめになどできることから始めましょう。
生活習慣の改善は心身の状態を良好に保つ基本でもあります。
とくに妊娠を希望している方(私もそうです)は体を一番に生活し、ストレスフリーな毎日でポジティブに考えるようにしていきましょう!(^^)/
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日の一曲
♪Toxic/Britney spears