こんにちは@DJやきいもと申します。
突然ですが家族の誰かが”うつ病”になったことありますか?
うつ病は心の病気です。放っておくと心身ともに疲弊してしまいます。
一緒に解決策を見出していきましょう!
家族がうつ病だけどどう接したらいいかわからない
友達や知人が最近病んでるからどうにかしてあげたい
自分自身もなんだか参ってきた

目次
家族が「うつ」と診断されて【体験談】


どうしたらいいのか?
漠然とした疑問に最初に答えておきます。
「家族がうつ病になったらどうしたらいいの?」
答えは『どうにかしようと思わないこと』です。
これについて後々解説していきます。
私の家族のうつ履歴
祖母→実母→実父の順で、時系列は1〜2年感覚でうつ病と診断されました。”一気に”ではなく順番にだったからまだよかったのかもしれません。


父は加えて「適応障害」の診断も下りました。真面目で働き者だった彼が何故…と思いましたね。母は元々人の顔色を気にするタイプ。祖母は意外でしたが、普段あまり感情を出さない分反動が激しかったのを覚えています。
その間、私自身も家族間の悩み事で塞ぎ込んでしまいかなり落ち込んでいた時期がありました。それから色々なメンタル本を読んだりネットで調べるようになりました。
真面目で働き者、人の顔色を気にする、感情を表に出さない、頑張り屋、完璧主義
イライラしても仕方ない
うつ病といってもその症状やタイプは様々です。私は母に対して最初はイライラしてしまいました。「何甘えたことを言ってるんだ」と。これはありがちな一コマです。
うつ病は”心の病気”です。これって例えば喘息の人に「何故咳が出るんだ!甘えるな」と言ってるのと同じなんです。
これが私の失敗でした。このように逆効果を及ぼす言葉はたくさんあります。
- 「アナタより大変な人はたくさんいる」
- 「だらだらするんじゃない、甘えるな」
- 「元気出して!」
一番の基本ですが、うつ病の人に対してイライラしてはいけません。というか意味がありません。
まだまだ日本には”うつは甘え”的な考えが根付いています。これによってビジネスシーンや職場ではパワハラが生じ、離職する人が増えています。
この考え自体間違っているんだと気づかないと、うつ病の人と接することは難しいと思います。
結局どうにもならないこともある


家族がうつになった。友達がうつになった。
まずは「じゃあ私がしてあげられることは何だろう?」と考えます。
そう考えた大半の人が行き着くのは「何もしてあげられない」という答えです。
アナタが何かをどうにかしたところでうつ病は改善しませんし、回復しません。問題は本人の中にあるからです。逆にどうにかしなきゃなんて焦っていると大事なものを見落としますし、本人の目にも焦ってうつります。
そうすると本人は「また私は迷惑をかけている…」と負のスパイラル。


アナタがまず先にすべきことは、自分だけは心の余裕を持つことです。
前述した結論のようにどうにかしようと思わないこと。全員が風邪をひいたら誰も看病できませんよね?
心のキャパシティを超えた人間の近くには、心に余裕のある人間の適切な支えが絶対に必要です。実際に私もそうでした。参っている母親に対して姿勢を変えず重く受け止めず接することで自分を保てていました。母もそんな私にだんだん寄りかかれるようになりました。
病気は患者自身のもの。問題は本人の中にあるので、外部がどうにかしようと思ってもどうにもならないことが多い。周囲が特別何か行動を起こす必要はない。
セルフメンタルコーチングしよう


うつ病も風邪と同じく”予防”はできますよ。最善の策でココロを健全に保つということです。
ココロの限界を知る
また体に例えますが、風邪や病気は何かしらに耐えられなくなっておこるものですよね。病原菌だったり抵抗力が弱っていたりと…。それって、心も同じなんです。
うつは”心の風邪”といわれます。
なんでもそうですが「限界を越えると壊れる」のは当たり前です。
ならば「自分の限界はどこなのか?」把握してコントロールできればいいですよね。心もあらゆる”サイン”を出します。これ以上やると壊れるよ!と言わんばかりに。人間の体って結構シンプルです。
最近眠れなくなった
疲れが抜けない・だるさが続く
特定の人と会おうとすると震えたり拒否反応を起こす
誰にも会いたくない・話したくない
こんな症状があれば限界が近い証拠です。それでも無理をして前へ進もうとすると…状態は悪くなるばかり。こんな時は一旦休憩しましょう。会社を休んだり、休日は自分だけの時間を作ったり。あまりにも症状が重たい時は医療機関を受診しましょう。
自分や周囲の人の状態をチェックしてみよう!
「無理なもんは無理」でいい
大抵の人は「無理」をします。なぜかこれが美徳とされているからです。圧倒的イエスマン大国・日本ですね。
いやいや、美徳でもなんでもありません。無理して頑張った結果、体を壊したり精神的にやられてちゃ元も子もないのです。むしろ自分をコントロールできていないことになりますよね。
日本人は特に旗揚げがしづらい人種です。我慢比べや根性論がそこかしらでいまだに健在しています。そんな環境に飲み込まれてはいけません。
”NOと言える勇気”は、自分を救います。
自分自身に対してはもちろん周囲の人にもキッパリと「無理です」と言える心を作りましょう。案外これだけで精神的にかなりラクになります。
無理なもんは無理と断る・遮断する。NOの意思表示で心は格段にラクになるよ!
家族や周囲がうつになったとき


大前提に「個人差があります」。当然ですね。下記に述べるアドバイスは全ての人に当てはまるわけではありませんのでそれを考慮した上で参考にしてみてください。
①励まさない
基本的には励まさないのが賢明かと思います。
単純に気分が落ち込んでいるだけなら「大丈夫!」とか「一緒に頑張ろう!」って勇気付けられる言葉ですが。
しかしうつ病は”もうすでに頑張り切った結果、これ以上は無理”な状態なのです。
スタートを切ったばかりの人に「頑張れ!」は応援。励ましです。めちゃくちゃ効果がありますよね。でもゴール手前、体力限界のボロボロの人に「頑張れ!」はあまり効果がありません。だってもう頑張ってるんだから。
むしろ (これ以上何を頑張れっていうんだ…)状態ですね。ブラック企業にありがちなセリフです。
②無理に治さない
何度も言いますがうつ病は病気です。甘えではありません。
心の問題とどうしても片付けてしまいがちですが、「脳の機能障害の状態になっている」ことはご存知ですか?
「ココロ」に限界がきて「アタマ」が働かなくなる。
世間一般のイメージでは精神的なものと思われています。よって”負担を減らせば治る”とか”悩みが解決すれば改善する”とか思われがちです。
しかしうつ病と診断された以上は精神科医など専門家と協力して焦らずゆっくりと対処していくことが重要です。

③背負わない
知ってる人、仲が良い人、家族なんかにはどうしても「手助け」をしてしまいがちです。辛そうだし困っているんだから助けてあげたい。当然の思考なのですが、
マイナスになることもあります。”自分自身の負担になる”ということです。
私がそうでした。
「この人が抱えている負担を私がカバーすれば良い」
「この人が無理してできなかったものを請け負えば良い」
これをやると、本人のマイナスが自分に移動してくるだけです。
根本的になんの解決にもなってないのです。むしろ、一時的な回復につながるとしてもまた再発するでしょう。根っこの部分が取れていないからです。


これには「本人の中のマイナス面を取り出していく手助けをする」ことが効果的です。
例えば何をすればいいの?
・問題点を一緒に書き出してあげる
・辛いことは何かを明確にしてあげる
・負担はどのくらいあるのかを理解させてあげる
こんな感じですね。特に「紙に書き出す」ことはカウンセリングでも主流で使われている方法です。ぜひ活用してみてください。
まとめ
「なりやすそうな人」もいますが、「え?あの人がうつ?」って人もいます。絶対にならなそうな屈強なイメージの人だったり。
人の心って案外壊れやすいのです。
筋トレは筋肉に刺激を与えてトレーニングしますが、使いすぎると壊れます。メンタルも同じです。心が疲弊しすぎると脳がストップをかけます。構図は一緒なのです。心も体も。ただ「外から見えない」ので難しい。
精神は昔から明確なものではありません。ぶっちゃけていうと症状に名前をつけてるようなものです。具体的なメカニズムを解明した例は少ないでしょう。
ただわかるのは「自分ひとりでは改善しない」こと。これに尽きます。
かといって相手の分の負担も追わない。バランスが難しいですが、周囲にうつ病やメンタルが落ちている人がいたらまずは相手のことや現状を知ってあげることが大切ですね。
この記事が何かの手助けになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。
↓当時私がよく読んでいた本です。参考までに